夢を託すパワーヘルス
夢を託すパワーヘルス
音楽を聴きながら行う腹式呼吸法や体をゆるめること、そしてイメージングなどを。
この指導の中では、「クリスタルボウル」も積極的に活用しています。
クリスタルボウルとは、水晶でできた鉢形をしたボウルです。
このクリスタルボウルのふちを棒で叩くと、お寺の鐘のような美しい立国が鳴り響きます。
クリスタルボゥルの原型は、チベットの仏教徒が膜想時に使っていた金属製の「シンギングボウル」にあります。
「シンギングボウルは空の音である」といわれるほどで、演奏できるのは修行を積み、音の秘技を得た僧だけだといわれているようです。
その演奏経験を積んだ僧が奏でる調べによって、自然と膜想の世界に誘われていくのだといいます。
クリスタルボウルが音楽療法で最初に利用されるようになったのは、やはりアメリカです。
現在、アメリカでは、ガンセンターなどでの治療にこのクリスタルボウルが使われていて、指導しています。
クリスタルボウルは、科学的にもその作用は確認されています。
クリスタルボウルの震動は体の波長に共鳴しやすく、呼吸を整えて血流や内分泌機能をスムーズに働かせます。
また、心身の治癒力を引き出す生理的な効果があるのです。
クリニックでは、このクリスタルボウルを患者さんに鳴らしていただきながら、呼吸法の練習をしていきます。
しかし、このクリスタルボウルの響きを聴くことで集中し、深い呼吸をすることによって、ご自分でクリスタルボウルを鳴らすのと同様の効果が得られます。
ゆったりとした気持ちで付録のCDを聴き、心身の緊張を取り除いてください。
アメリカの教会で演奏したパイプオルガンによって神秘的な体験をした私は、帰国後、大分県精神保健福祉センターで、音楽療法を行うようになりました。
臨床心理士と協力して、集団や個人に、デイケア(日帰り)の音楽療法を行っていました。
そこで対象となるのは、うつ病や自閉症、統合失調症の方々です。
また、乳幼児検診で笑ったり泣いたりという表情を見せない赤ちゃんや、その母親にも音楽療法を行いました。
パーキンソン病などの難病の会、痴呆の方々が集まる老人施設などにも出向いて音楽療法を行いました。
例えば、パーキンソン病の方は、体のリズム機能が失われているため、歩き始めの1歩が鰯/Iなかなか踏み出せないという症状が見られます。
しかし、音楽を聴いて体にリズム感覚が戻ってくると、最初の1歩が踏み出しやすくなります。
また、パーキンソン病の方は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンを補う薬を飲んでいるために、体に強いストレスがかかっています。
さらに、コミュニケーションがうまくとれなくなっているために、家族など周囲の人たちとの間で乳蝶が生じがちです。
つまり、常に緊張状態でストレスが強く、リラックスすることを忘れている状態にあります。
しかし、音楽療法を体験することによって、心身にリラックス状態が戻ってきます。
心の奥深くに閉じ込められていた笑いが出るようにまでなるのです。
私は、音楽療法を通じてこうした活動を続けるうちに、病気が進行してからよりも、発病前に音楽療法を行う必要性を痛切に感じるようになりました。
痛みの軽減を科学的に証明音楽療法についてさらに極めたいと考え、私は、音楽療法士としての仕事のかたわら、大分医科大学へ通うことにしました。
テーマを「脳とストレスの研究」にすえ、研究生としてこのとき行った実験では、音楽を聴くことで痛みが軽減されることが実証されました。
音楽を聴くことは、心理的。
精神的だけではなく、知覚神経にまで影響を及ぼすのです。
実験は、男女数名に、以下の5種類の音楽を聴いてもらいました。
モーツァルト作曲のゆったりしたテンポのクラシック、モーツァルト作曲の軽快なテンポのクラシック、ハードロック、リラクゼーションミュージック。
それぞれの曲ごとに、痛覚(痛みの感覚)を測定する「CPT検査」と、不安や緊張などのストレスを測定する「PoMS検査」を行いました。
この実験の結果、どんな音楽でも痛みを和らげる効果があることがわかりました。
つまり、音楽には、痛みを感知する神経を鈍くさせるなんらかの作用があることがわかったので特に、童謡とリラクゼーションミュージックに、痛みの軽減効果が高いことがわかりました。
逆に、ハードロックの場合は、それほど痛みが軽減しませんでした。
1方、不安や緊張も、音楽を聴くことで軽減されることがわかりました。
しかし、これは個人の音楽の好みが大きく関係するようです。
つまり、自分の好きな音楽ほど、不安や緊張を解消するのに優れているのです。
音楽療法の窃大原理私たちの生活に、音楽は満ちあふれています。
家にいても、街を歩いていても、レストランに入っても、どこかで音楽が流れています。
これだけ音楽に囲まれているのならば、音楽療法のチャンスはいつでもありそうに思えます。
しかし、耳に入ってくる音楽を漫然と聴いていても効果はありません。
特定の症状や病気を治すことを目的として音楽療法を行う場合には、医師の診断や検査と別に、音楽療法士のサポートが必要です。
「音楽療法の原理」がそこには欠かせないからです。
音楽療法の原理などというと、難しく聞こえますが、「音楽の要素」または「音楽療法の同質の原理」。
この原理は、音楽療法の研究者であるM・Aが確立したものです。
音楽の3大要素は、メロディー、リズム、ハーモニIです。
それに、テンポ、音色、ムード、さらに音の高低や強弱、周波数、曲全体の構成などなどの要素が加わります。
これらの要素が複合的に働いて、音楽療法のエッセンスになるわけです。
そうしたエッセンスを、聴き手である私たちは、まとめて「音楽」として受け止めます。
しかし、聴き手である私たちの心身は、そのときどきによって違います。
うれしいときもあれば、悲しいときもあり、元気なときもあれば、不調のときもあります。
同質の原理では、音楽によって病気の治療を行う場合、聴き手のそのときの気分と精神的なテンポに合った音楽を使用することを勧めています。
そうすれば、聴き手はその音楽を素直に聴くことができ、病気に有効に作用するというのです。
つまり、聴き手にとって、「まずエッセンス」だと思ってください。
音楽療法では、有名な原理が3つあります。
ここでは、その3つの原理について簡単に解説してみましょう。
@で説明したように、音楽にはメロディーやリズムなど、たくさんの要素が複合的に絡まり合い、聴き手に届けられます。
聴き手は、聴覚だけでなく、音楽に誘発されたイメージによって、視覚や膜覚、味覚、触覚といった「五感」を解放し、心身の緊張を取り除くのです。
そのため、五感が解放され、心身の緊張が取り除かれるのです。
心身1体の原理。
心にかかったストレスが、体に症状や病気となって現れます。
心身はストレスと深いつながりがあるため、音楽によって心のストレスが解消されれば、体に現れている症状や病気が治っていくのです。
心地いい音楽を聴くことが、病気の治療に有効な効果を発揮するのです。
音楽療法を行うと、基本的に次に挙げる5つの作用が得られます。
3つの原理が働くことにより、音楽療法は体を癒すのです。
リラックス効果。
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